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Gakken PRESENTS 大人の科学:製品版

その他の実験

ボルタ式&備長炭電池実験セット

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死んだカエルの脚が動いた!

最初にカエルの脚の実験をしたガルバーニは、それはカエルの脚に電気があるからだと考えました。しかし、ボルタはこの実験を何度も繰り返して、電気が起きる本当の理由を探り当てました。2種類の金属で、水を含んだものをはさむと電気が起きる、というのが正しい結論だったのです。この考えをもとにボルタは電池を発明しました。 1799年、フランスでのことでした。

 ボルタは実験を繰り返した結果、電気が起きてカエルの脚が動くのは、2種類の金属をカエルの脚につけて、金属どうしを触れさせたときだと気づきました。

 さらに、ボルタは亜鉛板と銅板で舌をはさむと変わった味がする、ということが書かれた記事があったことを思い出しました。カエルの脚の実験から考えて、亜鉛と銅でなくても、2種類の金属ならいいのではないかと思って実験してみると、その通りでした。

 そこで、ボルタは電気を計る機械で、亜鉛、スズ、鉛、鉄、銅、白金、金、銀、木炭など、さまざまな物質を接触させて実験をしました。

▲ボルタの電堆(世界発の電池)

  また、ボルタはカエルの脚でも、人間の舌でもよいのなら、湿った布でもよいのではないかと考えたのです。そして、これを同じ向きにたくさん並べてつなぐと、もっと強い電気が起きることがわかりました。こうして生まれたのが、絵のような世界で初めての電池でした。(ボルタの電堆) このとき、目と舌を2種類の金属で結び、電気を起こすことで光を感じるという非常に危険な実験もしています。

  これらの電池実験が認められ、ナポレオンの前で披露することになったボルタは、電池を発明した功績をたたえられ、メダルと賞金、そして、伯爵の地位を与えられました。こんにち電圧の単位として使われている「ボルト(V)」はボルタの名にちなんだものです。

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