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Gakken PRESENTS 大人の科学:製品版

からくりシリーズ

弓曳童子

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弓曳童子組立記:イチから組み立ててみました。

「弓曳童子」の組み立てを「大人の科学」ファンのライター氏にチャレンジしていただきました。パッケージが届いたところから完成して弓を射るまでの過程を3日に分けてご紹介します。

※写真はクリックすると拡大表示できます。

1日目 → 2日目 → 3日目

2日目

 さあ、2日目突入。個人的には、今回の3日計画の中で最大の難関がここ。糸かけである。昨日駆動部に取り付けた各カム板に糸をかけ、人形の腕や首などにつなぐ。そうすると、ゼンマイからカムを通じて反応するカム板の動きが、糸を介して人形に伝わるってワケ。で、この糸かけがもうね、なかなか手強いんだな、これが。

 ここで使用するのは付属の黒い糸とペグ回し(写真13)。状況次第でピンセットを使うのもよし。1工程につき、糸はだいたい30cmくらい(写真14)。糸はまず各ペグ板の軸の穴に通すのだが、穴が糸を通しにくい向きになっている場合がある。そんなときはペグ回しをカム板のペグに差し込み、軸を回転させ、通しやすい向きに。その穴に糸を通して堅く結ぶ。この結び方にも基本(説明書参照)があるので、事前に練習して身につけておくのがベスト。決してナメてかかっちゃいけない。せっかく結んだ糸が途中で外れたら泣くに泣けない。細かい作業だけに、一からやり直しなんてときには、上を向いて涙がこぼれないようにするほかないのだ(実体験)。

 あと、作業をやりやすくするための必需品が他にも一つ。それは、ついに登場、洗濯ばさみだ。カム板によっては駆動部の下方に下りていて糸を通しにくい場合があるので、ゼンマイを回して上方に出す。ただ、ゼンマイをそのままにしておくと、また下方に下りるので、洗濯ばさみで羽根車をはさんで固定する(写真15)。地味なようだが、この洗濯ばさみ、先々なかなか役に立つ。

 さて、コツを押さえたところで糸かけスタート。カム板1以外のカム板に糸を結ぶのだが、そのほとんどは右半身の各穴を通して、右腕の各部につながれる。このからくり人形にとってそれだけ右腕の働きが大事なワケで、カム板2は右腕の上下、カム板3とカム板5は左右の回転、カム板6は親指の開閉、カム板7は矢を掴んだ指を強制的に離させる引き金の役目をしている。カム板4のみ、首ささえと結び、頭の作動を行う。どの工程も糸の長さを十分にとっていて、両端をつないでも余りが出るので、その分はたるみをとるぐらいの感じで、ペグ回しで軸に巻き取っておくことがポイント(写真16)。

 で、これらの作業がサクサクできたかというと、大苦戦。糸をうまく結べなかったり、右半身の穴に通すのを忘れたり、途中で指がつりそうになったり……。「ああ!」とか「うう!」とか途中イライラしながら、それでも何とか終了。カム板2からカム板7までの軸に黒い糸を巻きつけることができた(写真17)。ふ~、やれやれ。心臓破りの坂を越えられたって感じか。

 休む間もなく(もちろん休んでもいいのだけど)、糸の初期調整へ。実際にゼンマイを巻いて各部が正しく作動しないことには先に進めない。それぞれの動きの限界位置の調整を、各カム板のペグを回して行う(写真18)。つまり糸を強く張っていくワケだが、説明書には「張りすぎに注意」と書いてある。……なんて思いながらカム板3のペグを回していたら、あああ、い、糸が切れたーー! は、張りすぎたーー! この後、泣きながら糸をかけ直したのだが、不注意にはくれぐれも気をつけたいものです、ハイ。

 そんなこんなでカム板4を調整し終えたら、首ささえに頭をしっかりとはめる。写真(写真19) はまだ左を向いていて恐縮だけど、本当はこの段階で正面を向くよう調整しておく。顔があると、う~ん、また一味違う感じだ。そして、ゼンマイを巻いてスイッチを入れ、一連の動きを見ながら最終確認。いざやってみると、おお、動く動く。ちゃんと右腕と頭が動くじゃないか。苦労したけど、やればできるもんだなあ。っと思ったら泣けてきた。今日は涙がよく出る一日だった。

3日目へ続く・・・

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